みやのお絵描き日記

みやがおえかきする日記

自分の考えが少しだけ解放された

みやです。

この記事は完全に個人的な記事になります。自分の考えが少しだけ解放されたなあと感じたので書きました。

 

私にはとても尊敬する恩師がいるのですが、実は最近は恩師の発表する作品を一切見ていません。おそらく学生時代の友人が聞いたら驚く事実です。

以前は恩師の熱狂的なファンで、異常なまでの執着を持って作品をみたり恩師の考えに納得する自分がいました。本当に異常なくらい。

でもある時から恩師の作品を見ると「それは自分とは違う考えだ」と思うことが増え、見なくなってしまいました。

 

 

そしてもう1つ変化がありました。

 

それはとても好きだった絵本を見なくなったことです。

 

絵本も私の中で大半を占めており、本屋に行けば3時間ほど絵本を眺める、毎月出版される新刊は必ず目を通す、今まで出版された絵本の大半の初版年数を誦じて言える、など本当に好きだったのですが今はほとんど見ません。

 

絵本を見なくなったことには明確な理由があります。

 

それは「見るとキツイ」から。

 

自分は「絵を描くことが得意」というのが弱みだと出版業界の方から言われることが多く、「下手に描いてみてください」と言われて返されることが大半です。

でも最近は「今自分が描きたい絵柄はこれで、この絵柄を崩せばそれば自分の絵とは言えないのではないか」と疑問視する自分がいて、「それなら自分の絵を貫きたい」と思うことが増えて、出版業界の方と付き合うことを一切やめてしまいました。「売るための作品は絶対に描かない」が私の考えであることも付き合いをやめた理由にあると思います。

しかし付き合いをやめたということは「逃げた」「諦めた」というマイナスの行いだったのではないかと思ってしまう自分もいるのも事実です。デザイナー・イラストレーターとしては失格だったと思います。

 

そしてそのマイナスの行いだったと思っている自分が「絵本を見るとキツイ」という感情を起こしているのです。今、本当に絵本を見るのがキツイ。何が自分には足りないのか、どうして出版できたのかわからない絵本を見るとなおさらキツイ。商業目的の絵本を見るとさらにキツイ。

 

ということで今は絵本を見ることをやめています。好きなんだけどね。

 

今まで私の中で大きな存在であったこの2つの存在は、今私の中でとても小さな存在になっています。尊敬の念や好きな気持ちはあるからいなくなることはない存在です。

 

このことを絵画の先生にお話しした時にとても真剣に聞いてくださって、「離れることは悪いことではない」と言っていただけたことが今はとても心強いです。

 

自分的にも離れてよかったなと今とても感じてます。プレッシャーとか「こうしなければいけない」という考えから今までは逃げられなかったのですが、今はとても絵に対して心が穏やかになりました。

特に絵本に関しては本当に離れてよかったと思ってます。業界の人と付き合うの無理してる自分もいたし、世界が狭すぎて「みんな知り合い!」みたいな状況も嫌だなと思うことがあったので。

 

考えや行いが偏りすぎるのも良くないです。崇拝しすぎたり好きになりすぎるのも良くない。常に自分の気持ちと考えに耳を傾けて行動しなければ。